看研かあさん

看護研究で悩んでいる人、英語で悩んでいる人、留学先で頑張っている人を応援するブログです

看護師の転職 臨床VS教育/研究

今日は肌寒いメルボルン。

皆様いかがお過ごしでしょうか?なすこんにゃくです。

 

突然ですが、
看護師として働いているみなさん、
看護師になろうとしているみなさん、
看護師は興味あるけど、1歩が踏み出せないみなさん、

 

看護師の働く場所は病院だけではなく、
いろーんな所にあるのをご存じですか?

 

看護師の資格を取得してから、まずは数年病院で働いて看護技術を磨くことはおすすめしますが、ある程度経験を積めばたっくさんの可能性目の前に広がります。

 

病院・クリニックだけでなく、

訪問看護ステーション、

健診センター、

老人福祉施設・介護施設、

障がい者支援施設、

乳児院・児童養護施設、

幼稚園・保育園、

大学や小・中学校を含む教育機関(保健室で勤務する産業看護師)、

一般企業(産業看護師)、

治験コーディネーター、

イベントナース、

行政(厚生労働省)、

市役所(保健センターなどで働く助産師・保健師)、

JICAなどの国際機関、

看護専門学校、

大学や民間の研究機関、

          などなど

(以下のリンクを参考にしました)

看護師が病院以外で活躍できるおすすめの職場18選!転職時の注意点も解説|レバウェル看護 お役立ち情報

 

職種によっては看護師資格だけではなく、保健師や助産師などの資格が必要なこともあります。が、保健師・助産師の養成学校で1年で取得できます。ただし、少子化に伴い、お産介助の経験を得ることがなかなか難しいと助産師になった友人は話していました。海外派遣に参加する場合(特に発展途上国)には、助産師の資格・経験があるととても有利のようです。

 

常勤で夜勤をこなしながら病院で働くだけが看護師の仕事ではなく派遣やパート、時短勤務や夜勤がないお仕事などを選ぶことができたり、肉体労働がメインではないお仕事もたくさんあります。

 

子どもの成長や自分の興味・学業、副業(←許可していない職場もありますが)などに応じて柔軟に働けることが魅力だな~と常々感じています。

 

そして、いつも課題に挙げられている看護師不足。

 

オーストラリアもコロナ以降、看護師不足で海外ナースの雇用をサポートする政策が出されたばかりですが、日本では履歴書さえ出せばすぐ「いつから働ける?」という流れになり、看護師の就職サポートフォーラム /病院の合同説明会などに出席するといろーんな人たちから声がかかり、すごく驚きました。

 

さて、数年病院などで臨床経験を積んだ皆さん

これから病院で働こうとしている皆さん、

今後のキャリアはどのように考えていらっしゃいますか?

 

このまま臨床(病院や施設、クリニックなど)で看護技術を極めて、
認定看護師・専門看護師・ナースプラクティショナー、師長クラスの
管理職の道に行きますか?

 

それとも、裏方=看護学生さんを育てる
・研究して病院のシステム改革や行政に働きかけるのはいかがですか?

 

 

日本の看護系大学の教職員は通常、看護師資格がなければなれません。

そう、教職員不足でもあるんです。

学生さんの臨床実習指導者も足りないんです。

 

看護師の研究者も少ないと、看護師の労働環境も改善されません。

上の人たちはすべてのことにエビデンス(研究結果)を求めます。

エビデンスを基にガイドラインや政策が作られていくのです。

労働環境が悪いのは声を聴いてわかるけれども、どのように改善していくのか・どのような解決策を導くのかが問題です。

問題となっている事象や原因を研究でデータ化して可視化し、改善策をエビデンスを用いて議論して、試験的に臨床に導入して、評価して・・・などというプロセスが必要になっていきます。

 

看護師の労働環境は看護師にしかわかりません。

 

 

なすこんにゃくも今後のキャリア形成で、臨床VS裏方(教育機関・研究)で随分悩みました。

 

そして今も悩んでいます。

 

臨床で経験を重ねると、特に病院ではリーダー業務や教育係(実習に来た学生さんや新人看護師のサポート)、管理職的な仕事を任されます。

このリーダー業務がすっごーーくなすこんにゃくは苦手でした。チーム・医者の顔色を伺いながら仕事をしなくてはならない、「みんな私についてきて!!」っなーんていうキャラではないんです。

でも、患者さんのケアやアセスメントをするのは好きで、ドラマ:ドクターXの大門未知子の看護師バージョン(ナースプラクティショナー的な)になれたらと妄想して、専門看護師を志したものの、ここでもリーダ的、いや、コーディネートと言うんですが(←専門看護師コースで学んだ)、みんなをまとめるスキルが必要なんです。

一人で病棟看護師として黙々と働けばいいのでしょうけど、改善されない労働環境・身体的にも精神的にも疲弊して退職していく同僚・提供できる患者さんへのケアの限界などなど、悶々とした気持ちが積み重なっていくんですよね。

 

 

そして、専門看護師コースでよく言われたこと

 

「あなたの強みはなんですか?」

 

がすごーく胸に突き刺さりました。

 

 

好きな仕事・やりたい仕事をするのもいいことだが、自分の強みを活かせる仕事につかないともったいない。

自分の弱みを努力して強みに近づて、やりたい仕事をすることはできるけれども、そこを強みとして働いている人たちには敵わない。

『自分の弱みを努力して向上していくことはもちろん大切だが、自分の強みを最大限に活かせる仕事についたらどうか?』

ということを大学院にいる間ずーっと考えていました。

それで現在、裏方にまわっています笑

 

書くことは得意ではないんですが、黙々とエビデンスを用いて原因を追究したり、解決策を導き出したりするのは結構好きということに気が付いて、気が付いたら研究のお仕事させていただいております。

 

でも、患者さんの直接的ケアもしたくて、非常勤で病院勤務しております。

 

さあ、今後はどうなっていくのか・・笑

 

まあ、深く考えなくても「あっ、違うな」と思えば、またガッツリ臨床経験積めばいいのかなと。

 

そんなことを考えていたら、結構自分も若くないんだよなあとしみじみ思う、今日この頃です。

 

なすこんにゃくのひとり言でした。

お読みいただきましてありがとうございました。