看研かあさん

看護研究で悩んでいる人、英語で悩んでいる人、留学先で頑張っている人を応援するブログです

気になる!?日本とオーストラリア大学の組織図

みなさま、いかがおすごしでしょうか?

天候に気分が左右される、なすこんにゃくです。

 

看護師として研究に携わるのも良いなあ・・と思った、なすこんにゃく。

日本の大学教授に「看護研究ができる所はどこですか?」と聞いた所、

「うーん・・・。大学かしらね。大学は大きな研究所なのよ」と、衝撃を受けたなすこんにゃくでした。

 

そう、大学という所は学ぶ所というよりも、研究に重点を置いているのも大きな特徴の一つなんです。特に国立大学は。

私立大学は職員の研究にかける時間と予算が限られていて、中々難しいようです。

 

なすこんにゃくのように、これから研究者として大学などの機関で働こうとしている方々、だれが自分の直接の上司になるのか、自分はどの位のポジションになるのか・・・気になりますよね!!

 

という所で、日本の大学とオーストラリアの大学での組織図を調べてみました!!

 

日本の大学

 

※なすこんにゃくの経験上です

下の図のような組織図になります(すごく大まか笑!)

 

下から、助教→講師→准教授→教授の順になります。

 

研究員として働くと、だいたいは教授の下(研究費を多く獲得していることが多いため)につき、プロジェクトに関わっていない准教授等とはほとんど仕事上でのかかわりはありません。もちろん、そのプロジェクトが主に准教授がリードをしていた場合、直接かかわるのは准教授になります。

 

研究員研究の補助をするのがお仕事なので、研究をリードしている人=Primary/Principal investigatorにつくのが基本です。

 

 

どのようにして研究員の仕事をゲットできるのか?

公募がかけられることもありますが、内輪で決められることが多い気がします。

修士や博士号をとるために大学院に行った場合、このようなリサーチアシスタントの仕事はたくさんあります。直接、教授や准教授にお声かけ、またはお声がかけられてお仕事に携わることが多いです。ただし、自分の学業と研究補助の仕事を両立するのは結構大変です。

修士や博士号修了後も研究補助のお仕事に興味があった場合、直接教授や准教授にお声かけし、タイミングが合えば研究補助のお仕事を頂くことができます。

 

助手とは

助教の下に、助手というポジションも見かけることがあります。助手は学部卒でも応募することができますが、助教のポジションは修士号以上の学歴が必要になります。

 

オーストラリアの大学

 

さて、複雑なのはオーストラリア。

 

調べた結果、以下のような組織図でした!

 

大学にもよるとは思うのですが、図のように教育専門(左)研究専門(右)のように分かれる模様です。これとは別に実習先をアレンジしたりする事務系を専門とする部署も存在します。(リンクを参照)

 

確かに、なすこんにゃくがお世話になっているオーストラリアの大学の研究所の教授は学生さんに講義をしていません。ずーっと研究しています。

ただし、学生さんから要望があれば学術論文の指導はしていただけるようです。

 

大学で働くにあたり、「年間〇本の研究論文の投稿をしなければいけない」という規定が日本でもオーストラリアでもあるようですが、オーストラリアの大学の場合、教育専門で働いている教授達はその規定が研究専門分野に比べて異なるようです。

 

 

参考

Organisational structure - School of Nursing, Midwifery and Social Work - University of Queensland

5.20.15 Honorary and Adjunct Title Holders - Policies and Procedures Library - The University of Queensland, Australia

 

図で見てもわかるように、Research Assistant(研究補助)は一番下となり、直接的な上司はResearch Fellowになります。プロジェクトをリードしているのはだいたい、Research Fellowになるため、この方たちに指示を仰ぐことになります。

Research Assistantのお仕事は、学部卒・修士卒でも応募することはできますが、Research Fellow博士号を取得していることが条件になっていることが多いです。

 

ちなみに、Research FellowはLecturerと同じような位で認識されています。

 

日本の大学職員は大変!?

図でもわかるように、日本の教授をはじめとするアカデミックの人たちは学生指導と研究を同時進行でこなさなければなりません。

 

講義の準備と実施・テストの準備と採点・実習の準備とフォロー・実習の評価・自分の研究・コラボしている研究・学会の準備や出席・学部生、修士学生、博士課程の学生の指導・・・・などなど

 

頭が痛いですね・・・

看護大学の職員はやはり女性が多いですから、子育ても家事も・・・なんて言っていたらキリがありません。

 

オーストリアの教授は実習はノータッチです。

実習はClinical educatorという人たちがフォローしています。

担当している授業を教えて採点しているのが普通です。けれども、学部生の採点は博士課程の学生が請け負っていることもあります。

 

日本のワーキングライフバランスはまだまだ難しいです。。

なんとか改善してくれないかなあ。。