看研かあさん

看護研究で悩んでいる人、英語で悩んでいる人、留学先で頑張っている人を応援するブログです

オーストラリアのリサーチアシスタントとは?

風の谷のナウシカになれない、なすこんにゃくです。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 

メルボルン・・・風が強いです。

天気は良いのですが、雨が降らず乾燥気味で、葉っぱも舞い散る・・・。

埃も舞う・・・。

帽子も飛ぶ・・・。

くしゃみも飛ぶ・・・。

 

程よい湿度があるブリスベンが恋しくなりますが、あそこは虫たちにとってもパラダイス。楽しく外でバーベキューもできやしません。まあ、少しは慣れてましたが・・。

 

と、イントロダクションはここまでにして、今日はResearch Assistantのお仕事についてご紹介したいと思います。

 

Research Assistantってどんなお仕事?

Research Assistant(リサーチアシスタント・研究補助)というのは、言葉の通り研究が円滑に行われるように補助する人のことを指します。

 

Research Fellowといって、研究を遂行する人の指示の下で、研究対象者の獲得・データ収集や分析をします。また、データ管理や表やグラフなどの作成、対象者や共同研究者の方々との連絡といった、事務的な仕事もします。倫理審査の書類や論文投稿の準備もしたりします。

 

研究といっても、色々なものがあって、システマティックレビューを含む文献検討や看護ケアモデルや指標開発、コミュニケーションツールの開発などなど、様々なものがあります。

 

オーストラリアでのResearch Assistantというと、だいたい前に挙げたような実証的研究の補助をする人を指すことが多いような気がします。

 

どこで働いている?

大学や独立した研究機関、民間非営利組織などです。

求人広告を見ていると色んな所からResearch Assistantの募集がかけられています(数は多くないですが・・)

ここで気になったのは、必ずしも看護師の資格が必要ではないことです。

知り合いのResearch Fellow看護師ではないですが、大学院の看護研究部署で働いています。求人広告を見ても”医療系の学歴を持っている人”と明示されていることがほとんどです。

医療行為が必要ではないプロジェクトは、看護師資格が必要ではないということなのでしょう。お給料も看護資格が必須というResearch Assistantの求人に比べて、低くなる傾向にあります。

 

Research Assistantになるには?

学士レベルで大丈夫と書かれていることが多いですが、Honours Degree(研究論文・卒論を書くコース)が必要、あるいはあった方が就職に有利です。

 

ポイント

オーストラリアの学部生は卒論で研究をすることはまずありません。

卒論を書くコースは"Honours degree"といって、通常6ケ月~1年間追加して勉強します。もちろん、学部のコースを修了して卒業する前にHonours Degreeを受けることもできまし、Honours Degreeだけを卒業後しばらくたってからとることもできます。学部卒業前にHonours Degreeを修了した場合は、Undergraduate degree+Honoursと修了書に書かれることになります。

 

修士号も同様で、科目だけを受講して修了することができ、コースワークとも呼ばれます。ただし、博士号に進むためにはHonours Degreeが必要です。

 

ここで注意していただきたいのが、オーストラリアでHonours degreeなし(卒論なし)で学部や修士課程を修了し、日本で引き続き修士課程や博士課程に進学しようとした場合、せっかくオーストラリアで取得した学士や修士号が認められないこともあるので注意した方が良いです。

日本の大学では、学部でも修士でも卒論を書きます。

また、日本の看護学部は4年制ですが、オーストラリアは3年制(Honour degreeなし)です。

このようなオーストラリアのシステムを日本の大学が認識していないことが多々あるので、お金に余裕がある場合にはHonours Degreeをとっておいた方が無難です。

 

日本にもResearch Assistantのお仕事はある?

看護分野での研究機関といえば、日本ではほとんどが大学/大学院ですが、Research Assistantのような役職もあります。

ただし、Research Assistant(研究補助)とは呼ばれてはいないです。なすこんにゃくの経験上、”研究員”と呼ばれることが多く、Research Fellowという人もいないため、教授・准教授から直接指示を受けることになります。

研究員のお給料は研究を遂行するための科研費で賄われるため、大きなプロジェクトを抱えている教授や准教授につくことが一般的だと思います。また、修士号・博士号を修了した方たちが研究員として働いています。

 

いかがでしたでしょうか?

なすこんにゃくもまだまだ駆け出しのResearch Assistantのため、わからないこともありますが、以上が大まかな仕組みです笑

 

次回はオーストラリアの大学についてお話できればと思います。

 

それでは!