働き方がこんなにも違う?!オーストラリア看護師
最近、AIの魅力を考えつつ世界の終わりを妄想してネガティブに陥る、なすこんにゃくです。
皆様いかがおすごしでしょうか?
今現在、育休中なんですが、ブラック病院に戻りたくなくて・・・
密かに就活中です。
いやー厳しいですね。病棟勤務以外の看護師の仕事っていうのは。
まだそんなに応募してないのですが、一つ落選するとダメージが大きいです(涙)
さて、今回はオーストラリアで見た看護師の働き方、そして自分でやってみた結果についてさっくりレポートします。
ダブルワークが多い?!
以前、オーストラリアでの働き方についてご紹介いたしました。
日本ではほとんどの方が常勤で働いていますね。なすこんにゃくもそうでした。
こちらでは、他の職と並行して仕事をするのはタブーではないため(職種や職場によるのかもしれませんが)、ほとんどの病棟で働く同僚は・・師長以外は、パートタイムです。
以前ご紹介した通り、パートタイムと言っても日本でいう所のパートさんではなく、勤務日数が少ない常勤といった認識です。
オーストラリアは基本、退職金やボーナスがなく、健康保険も国から皆平等に渡されるメディケア、年金も日本とは全く異なるシステムなので、会社に対するロイアルティーが低くなりやすいというか、よっぽどそこの職場が快適でない限り、フルタイムのメリットがないような気さえします。「病棟勤務の看護師にとっては」の話です。
他の職種や役職のついている看護師についてはわかりませんが。。。
こういったのが、主な理由なのか、ほとんどの同僚はダブルワークです。
以下が同僚たちに聞いた例です
- 急性期病院で病棟勤務 + 他のクリニック
- パブリック病院で病棟勤務 + プライベート病院で病棟勤務
- 病院勤務 + 高齢者施設 などなど
パートタイムはパブリック病院では基本週3日以上働く・プライベート病院では週2日以上働く、といった規定が病院側からなんとなく提示されているような感じです。(なすこんにゃくの経験上です)
交渉次第にはなるとは思いますが、パブリック病院で3日働いて、プライベート病院で2日働いている人や隔週毎に違う病院や施設で働いたりしています。
ある同僚はプライベート病院で4日働いて、高齢者施設で2日働いたりしていました。週6日勤務?!とびっくりしましたが、まだ若くて、独身だからできるのかなーと思っていたら、自分の家以外にマンションも購入して人に貸していたり・・と、投資していてまたまたびっくりしました!!
カジュアルワークとは、スタッフに欠員が出た時に病棟から誰か働かないかと要請がくるのですが、自分の都合が合えば派遣のように働けます。けれども、日本でいう所の看護師派遣会社とは異なり、カジュアルスタッフはその病院に所属しています。そのため、その病院内でいろんな病棟に行って働きます。
日本でいう所の看護師派遣会社からくる看護師はエージェント(ナース)と言います。
このカジュアルワークシステムを利用して、パートタイムでA病院で働きつつ、カジュアルでB病院に働いている人もいます。
なぜダブルワークをしているのか??
10人いれば10とも違う理由なのでしょうけれども、いろんな経験を積みたいというのが1つの理由のようです。
オーストラリアでは、全く経験のない病棟・科で働きたくても、病院が異なれば雇ってもらえる確率がかなり低いような気がします。
求人で書かれているのは、「○○で働いた経験のある人」とかかれているのがほとんどです。けれども、応募してきた人たちと比較して、直接つながりがない自分の経験を評価してくれて、その後の面接→採用ということもないわけではありません。運次第という所でしょうか・・・
オーストラリアは短期でも経験をとても重視する国です。そのため、カジュアルで興味のある病棟で働いたり、そこで人とのつながりをつくれば、Refereeにも後々なってくれたりするのではないのでしょうか?自分が働きたい所に応募したときに、そこですでに働いている人がRefereeになってくれたら力強いサポートですよね!
また、パブリック病院はプライベート病院とは異なり、患者さんの特徴も異なります。
低所得の方や緊急性が高い患者さんが運ばれてくるのもパブリック病院です。そんな社会背景を考えながら治療・看護していく経験は学びが深いと思います。
ダブルワークした結果
と、いうことで、なすこんにゃくも以前からの夢であったダブルワークをしてみました!!
パートタイムでプライベート病院 + カジュアルで大学のリサーチアシスタントです。
結果は・・・・
お勧めしません!!!
めちゃくちゃ大変です。
スケジュールをコントロールしたつもりだったんですが、最悪、10連勤になってしまった時もあって・・・
病院勤務を週4日から3日に減らしても、深夜明けで次の日リサーチのお仕事って・・・・・・・・・・・・・・・・眠いです。
また、プライベート病院でも深夜勤や準夜勤やれーだの、休み希望したのに反映されなかったりして・・準夜→日勤の勤務しかなくてハラスメントじゃないかと思ったり・・散々でした。就職したときにはファミリーフレンドリーの病院で、シフトもとてもフレキシブルに調節できるって広告してたのに・・・
大学のリサーチチームは皆とてもいい人たちなんですが、セミナーにほとんど出れず、あまりコミュニケーションも取れずで、本当に残念でした。
また、準夜・深夜勤していると子どもと話す時間がほとんどないため、全く子供の状況がわからず、パートナーの方が子供が何を学校で学んでいるのか、仲のいいお友達や行事を知っていたり、これが私が望んでいたことなのか・・・・と鬱々していた時もありました。
もちろん、疲れすぎて外食することも多く、夜勤の日はパートナーが冷凍食品やピザで夕食をこどもたちと済ませることも多くなり・・・パートナーの負担もとても大きいものでした。
なすこんにゃくファミリーにはダブルワークというより、シフトワークが向いていないなあ・・と切実に感じました。
子どもが皆学校に行くようになったら、曜日固定で夜勤して、その他はリサーチのお仕事っていうのも無理ではない気がするんですけどね・・・。
いやはや、子ども第一にキャリア形成の方法を見直さないとだめですね。
リサーチのお仕事も雇用期間が決められていたので、病棟に戻りたくない一心で就活中です。最悪の場合、病院勤務はカジュアルワークにしようかと思っています。
オーストラリアには外来ナースは存在しない?!
日本の同僚の中には出産後、クリニックや病院の外来で働いている方もいました。夕方までやっているクリニックもありますが、なんとか子どもが眠る前に関わることができて、魅力的です。
しかし、オーストラリアの外来は医師の隣に看護師はついていません。
医師がやる処置は医師が自分で準備して、自分で片付けるのです。
そのため、病院で働いている外来看護師というのはとても限られていて、日帰りで抗がん剤治療を受ける患者さんをケアするInfusion centerや透析センター、Wound Care ClinicやUrological Clinicなどでしょうか・・・ いずれも一定以上の経験とスキル、場合によっては資格も必要です。病棟の師長と相談しながら、興味のある部署にカジュアルで経験させてもらうというのもありかもしれません。
クリニックの看護師のお仕事はWound Careといって、手術創のチェックや消毒(抜糸前に皆退院するため)、ワクチン接種や採血などです。けれども、そこで働く看護師も1人や2人ぐらいしか見かけないので、狭き門です。
自分のキャリア形成と家族と・・と考えることはたくさんありますが、短くても立派な経験としてみてくれるのはありがたいです。
日本では石の上でも3年とか言われ、かなり辛かったです。シフト希望も3回までとかいう所もあったし。。
自分の置かれている状況に感謝する日々です。
読んでいただきまして、ありがとうございました!