【初心者向け】全部和訳しないで!クリティーキングのコツ
初めてのブログで悪戦苦闘している、なすこんにゃくです。いつまでこんな風に画像を入れられるでしょうか。。ここ数日寝不足です。。
さて、今回のトピックは英語論文の"クリティーキング(critiquing)"です。
みなさま、この単語をお聞きになったことはございますでしょうか?
このクリティーキング、私がオーストラリアの看護学部に編入した時の「看護研究」という必須科目で最初の課題でした。結果は散々でした。。ハハハ
でもこのクリティーキング、ポイントを押さえれば難しくありません!
それでは、まいりましょう☆
<クリティーキングとは?>
そもそもクリティーキング(critiquing)の意味とは何でしょう?
よく批判的的に論文を読み説くと表現されていますが、”批判”とは?
批判・・「①物事の真偽や善悪を批評し判定すること。ひばん。 ②人物・行為・判断・学説・作品などの価値・能力・正当性・妥当性などを評価すること。否定的内容のものをいう場合が多い。」 出典 ひ‐はん【批判】 - 広辞苑無料検索
Critique・・「 a written examination and judgment of a situation or of a person's work or ideas」
出典 Critique definition and meaning | Collins English Dictionary
ずばり!!
クリティーキングとは、研究の妥当性などを含めた、”Trustworthiness:信頼性(エビデンスレベル)”を見極めるものなんです。
でも、あの頃の私は”Criticism”してしまったんでしょうね。その論文を上から目線で弱点や間違い探しをしていたわけです。「Critique」も「Criticism」も批判と訳されることが多いので、気を付けてください。
論文をクリティーキングするということは、その論文の信頼性(エビデンス)レベルを見極めるものなんです。信頼性が低いから駄目という訳でもありません。
どのような所(例えば研究の対象数が少ない等)が原因で信頼性が低くなってしまったのか、そこを理解してその論文を引用する事が重要です。
<論文の信頼性(エビデンス)レベルを見極めるって、どうやって?>
クリティーキングする時は、評価表やツールなどがあります。私は今、MIX Method systematic literature reviewをしていますが、やっぱり評価ツール(Mixed Methods Apraisal tool)を使っています。
評価表やツールがなくても信頼性をチェックすることはできます。ややこしくなるので、具体的にどうやって信頼性を評価するという話は別の機会にしたいと思いますが、論文を読む所だけでも、今日はご紹介できればと思います。
<クリティーキングで英語の研究論文を読む所>
結論からいいますが、研究の信頼性を評価する(クリティーキング)時は、"Backgrounds"(研究の背景)"Results/Findings"(結果)"Discussion"(考察)"Conclusion"(結論)なんて読まなくても大丈夫です!
(※対象者の内訳やResponse rateを知るために、特に量的研究は"Results"の一部(始めの部分)は読みます)
言い切ってしまいましたが、私、、、クリティーキングの時は読んでません(汗)
自分の研究トピックを見つけたり、文献検討やシステマティックレビューをしていて、クリティーキングする場合はもちろん、"Results/Findings"(結果)の全部と"Discussion"(考察)もクリティーキングする前に読んでいます。でも、"Discussion"(考察)はさら~っと読むだけです。
研究の信頼性というのは、研究/実験を実際にするまでの準備段階でほぼ決まります。
目的と研究方法がバッチリであれば結果も十分信頼のおけるものだと評価されるからです。確かに、結果の表し方でもクリティーキングする項目はありますが、信頼度が大きく変わることはありません。
よって、Title, Abstract, Aim, Data collection, Data analysis, Ethical consideration, Trustworthinessを辞書を片手に読み解き理解することが重要です。
そしてサラッとResults/Findingsに目を通して、こんなこと書いてあるな~ぐらいで十分です。
でも、論文によっては Title, Abstract, Aim, Data collection, Data analysis, Ethical consideration, Trustworthinessと項目立てて書いていないことも多々あります。
AimもほとんどはBackgroundの最後の方に書かれていることも多いので、ご注意下さい。
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回は信頼性を評価(エビデンスレベル)するポイントについて書ければと思います。これが分かるともっと、英語の研究論文が読みやすくなります☆
引用文献
Critique definition and meaning | Collins English Dictionary
※引用した文章は「」で示しています